2020/06/10 23:14
しっとりと、湿り気を含んだ風を肌に感じる6月。
紫陽花がこんもりと存在感を増して、梅雨の始まりを告げています。
太陽のエネルギーが溢れ出す少し手前の、準備期間といったところでしょうか。
本格的な梅雨が近づくころ、十二四節気では「芒種(ぼうしゅ)」の季節を迎えます。
芒(のぎ)は稲や麦などの先端にある針のような突起のこと。
芒種とは、芒をもつ穀物の種まきをする時期、田植えの時期と言われています。
豊かな実りも、まずは「種を蒔くこと」から。
以前のJOURNALでもご紹介したPHILLOのタグ。

このタグにはデイジーやポピーなど、約10種類のお花の種がランダムに漉き込まれています。
土に埋めると芽が出て、たっぷりの日光と水やりを続ければ、やがて花が咲きます。
さぁ、種を蒔いて成長させてみましょう。

まずはタグと器を用意します。
タグが収まる大きさであれば器は何でも大丈夫。
紐は取り外しておきましょう。

器にタグが十分に浸るくらいのお水を入れて、ひと晩つけておきます。
(今回はタグを半分にカットしています)

今回は、発芽の様子が分かりやすいように水に浸して5日ほど置いておくと、小さな芽が出てきました。
ひと晩水に浸してすぐに土に埋めても、同じように芽が出てきます。
発芽までは、器に水でひたひたにしたコットンを敷き、タグを置いて上からフタをするのもおすすめです。その場合は芽が出て1cmほどで土に埋めましょう。

鉢を用意して、十分に湿らせた土にタグを10mmほど軽く埋めます。

土はできるだけ目の細かいものが適しています。

最後にもう一度、鉢全体にお水をあげましょう。
発芽まではタグを乾燥させないよう、目の届くところに置いておきます。
土もタグも常に濡れているようにします。

土に埋めて3日後。さらに芽が伸びて小さな葉が出てきました。
水はけの良い環境を保ち、毎日たっぷりと日光に当て、水やりを続けると、美しい花へと成長します。
紙の部分は分解されて土へ還ります。
買い物をした後はすぐに捨てられてしまうタグ。
PHILLOのタグは企業や家庭から大量に廃棄される古紙を再利用したリサイクルペーパーから出来ています。
大切な資源を「使い捨てる」のではなく「循環するもの」へ変えていきたいという想いを、小さなタグに込めています。
Let it grow, let it grow,
Let it blossom, let it flow
In the sun, the rain, the snow,
Love is lovely, let it grow.
xx
PHILLO
※発芽・生長は個々の環境によって結果が異なりますのでご了承ください。